ヘルタースケルターを観た
ずっと観たかった映画をやっと観ることが出来ました。
感想です。
引用したセリフとかは全部うろ覚え。
とにかく映像が綺麗だった。
全ての瞬間が蜷川実花さんの撮る写真だった。可愛いと綺麗の暴力。
とにかく顔が大好きな女優さん2人、眼福…♡
そういや2人とも嵐のメンバーと月9で共演してるんだなあ、エリカ様は印象が全く違って凄いなあと(小並感)。希子ちゃんの自然体な美しさも良かった。すごく可愛かった。
まず、冒頭に出てくるモブJKギャル(そのあとも出てくるけど)のファッションと言動に2012年を感じた。当時わたしは中学生だったけど、クラスの派手な子はあんな喋り方だったなあと感傷にひたったりした。
全然関係ない話なんですが、未だに短ラン+赤Tシャツ+ボンタンの不良が2016年の日本にも存在する地元の時代遅れ感がすごい。でもルーズソックスは割と前に廃れた。
そこら辺であんまり入っていけなくて、公開当時に観に行けばよかったなーと今更後悔。
りりこはマネージャーさんにやたらキツく当たる一方で「わたし羽田ちゃんがいないと何も出来ないの」なんて言って甘えるし、何かDV男みたいだなと。笑
羽田ちゃんはすごく優しくて良い人なんだけど一生幸せになれないんだろうな…。
どこかで既視感あるキャラクターだなーと思ったけどあれだ、衣更真緒だ。
りりこが仕事してるシーンは衣装、メイク、セット、モデル全てが可愛くて、凄くワクワクするはずなのにどうしてか不安になってくる。
どんなに好きな食べ物でも食べ過ぎると胃がもたれてくるように、「可愛い」「綺麗」という感覚も過剰摂取し過ぎると毒なんだろうなあ。そしてそういうシーン程不穏な音楽が流れてる。
だんだん壊れていくりりこが言った「私その人達と会ったことも喋ったこともないのよ、それでその人達の何が愛せるっていうの」というセリフにはハッとさせられた…
そうなんだよね、私はアイドルが大好で彼ら・彼女らのことをよく知っているし愛しているけど、向こうは私のことなんて1つも知らない、赤の他人なんだと再確認させられた。商品を買う、コンサートやイベントの会場を埋める、くらいしかこちらからしてあげられることなんてない。
眺めて楽しんで消費するだけの立場にいることはすごく楽だから忘れがちだけど、飽きたからとか、自分の持つイメージと違ったからとか、そういう理由で軽い気持ちでポイ捨てしてしまうコンテンツの登場人物ひとりひとり皆人間なんですよね。人形でもキャラクターでもない。
その事実を2時間ずっと目の前に突き付けられ続けるような映画だった…
ただ1つ引っ掛かるのが、りりこの整形がバレた時のJKのセリフ
「私りりこのこともっと知りたい」「知りたい知りたい!」「ケータイで調べよ!」はちょっとわざとらしくて白けた…私とその周りだけかもしれないけど、知りたい!ってわざわざ口に出さないしケータイ以外の手段で何かを調べることの方が少ないし、そもそもJKが週刊誌買って友達とマックで読むか…?ww